2007年09月11日

前立腺がん 〜集団検診よりワインを飲むべし?〜

前立腺がんに関する話題が立て続けに発表されている。

前立腺がんの早期発見に有効として急速に広がる血液検査「PSA検査」をめぐり、厚生省と日本泌尿器科学会が対立している。

 どちらも10月をめどに成案とする予定で、完成すれば、研究班と学会による正反対の指針が並立する事態になる。


◆集団検診、「推奨せず」と厚労省が指針案【9月9日3時29分配信 読売新聞】
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070909-00000001-yom-soci

前立腺がんの早期発見に有効として急速に広がる血液検査「PSA検査」について、
厚生労働省研究班(主任研究者・浜島ちさと国立がんセンター室長)は、
「現時点で、集団検診として(市町村や職場で)実施することは勧められない」とする初の指針案をまとめた。

これをうけて日本泌尿器科学会(奥山明彦理事長)は10日、

「PSA検査が普及した米国では前立腺がんの死亡率が低下傾向にある」などとして厚労省研究班の指針案に反発。逆にPSA検診を推奨する学会独自の検診指針の作成を検討中だ。

◆泌尿器科学会が推奨する独自指針作成へ【9月10日21時42分配信 読売新聞】
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070910-00000315-yom-soci


 がんの集団検診の最大の目的は、検査を受けた集団のがん死亡率を下げることにある。
通常、検診は早期発見に有効で、早期にがんが見つかれば、死亡率は下がるとされる。

しかし、前立腺がんでは、進行の遅いがんが多く、PSA検診で、
自覚症状のない男性のがんを早期に発見しても、死亡率が下がるかは不明だった。
加えて精密検査などによる合併症などのマイナス面が無視できないため、今後、PSA検査を集団検診事業として実施している全国7割の市町村は、事業の存廃を含めた対応を迫られそうだ。


◆まずは予防することが肝心。くれぐれも飲みすぎに注意を。

赤ワインは前立腺ガン予防にも効果あり、実験で発症率87%減【9月5日 AFP】


赤ワインに心臓病予防の効果があることは知られているが、
前立腺ガンにも強力な化学的予防作用が得られるという研究結果が8月31日、米国で発表された。



赤ワインに含まれるリスベラトロール(resveratrol)と呼ばれる物質を雄のマウスに投与すると、前立腺ガンの発症率が87%減少することが判明した。
また前立腺ガンを発症したマウスも、大きな腫瘍ができにくくなることから、
腫瘍の成長が停止する、もしくは遅くなる可能性があるという。


◆問題点は1日の摂取量

実験と同量のリスベラトロールを人間が赤ワインから摂取するには、
1日にボトル1本の赤ワインを飲む必要がある。

 医療関係者らは、男性なら赤ワインを1日に平均2杯、女性の場合1杯にとどめておくべきだとの見解を示している。

また、ブドウやラズベリー、ブルーベリー、ピーナッツを食べることでも、レスベラトロールを摂取できるという。

研究チームは現在、人間が抗ガン作用を得るにはどれぐらいの量のリスベラトロールが必要か、特定に努めている。
今後の発表に注目だ。
posted by hal at 07:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | ヘルスケア
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